世界で数億人が苦しむ耳鳴りの問題は、患者の生活の質を著しく低下させています。外部刺激がなくても耳障りな音として感じられ、集中力低下や睡眠障害を引き起こします。

従来の治療法は音響療法や薬物療法などの症状緩和にとどまり、根本的な解決手段が不足していました。特に重度の症状を持つ患者には効果的な選択肢がほとんどありませんでした。

NASAの宇宙飛行士向け研究から生まれた特許技術「パルス電磁場刺激(PEMF)」が耳鳴り治療に有効である可能性に着目しました。

IPNexusの知財評価ツールを活用し、この革新的技術の医療機器としての市場価値を分析。特許の応用範囲を医療分野へ拡大し、社会課題解決への道筋を構築しました。

特許技術をベースに「Sonoデバイス」を商品化。世界初の自宅で使用可能な非侵襲的耳鳴り治療機器として、患者が日常生活の中で簡単に治療を継続できるソリューションを提供しています。

臨床試験では84.6%の患者が治療後に大幅な症状改善を経験し、従来の治療法と比較して効果の持続性と使いやすさで優れた結果を示しています。

IPNexusは知的財産の評価から収益化戦略の立案まで、包括的なサポートを提供しました。特許の市場価値分析や技術応用可能性の探索を主導し、投資家や開発パートナーとのマッチングをサポート。

国際的な弁理士・弁護士ネットワークを活用し、各国の規制環境に適応した特許戦略を構築することで、グローバル市場参入をスムーズに進めています。

• 特許の市場価値評価
• ライセンス戦略立案
• 国際展開のための法務サポート

欧州ではCEマーク認証を取得して販売を開始、米国ではFDA申請が進行中、日本でもPMDA申請準備を進めています。臨床現場からのフィードバックは好意的で、専門クリニックとの提携も進展中。

今後はアジア太平洋地域への市場拡大を目指し、IPNexusを通じて知財戦略を強化。「特許を社会的資産へ」という理念のもと、世界中の耳鳴り患者のQOL向上に貢献していきます。